FRP防水っていったい何?メリットとデメリットについてもご紹介

メンテナンスを促す、地域の回覧板や業者からの提案などで、防水工事という言葉を目にしたことがある方は、多いのではないでしょうか。
ただ防水工事と言っても、その種類は多く、実際に調べても、一つ一つの特徴を掴むのは難しいと思います。
今回は、その種類の中からFRP防水とは何か、メリットとデメリットについてご紹介します。
ベランダや屋上の防水機能が気になる方は必見です。

 

 

目次

□そもそもFRP防水とは?

 

複合材料の1つで、ガラス繊維を混ぜて作られる繊維強化プラスチックである、FRP。
ここでは、FRPを活かして行われる、防水工事に焦点をあて、その概要をご説明します。

 

FRP防水とは、FRPシートを床面に敷いた上から、ポリエステル樹脂を塗布して防水層を作る防水工事のことを指します。
FRP防水の耐用年数は、10〜12年と短くはないものの、トップコートは5年ほどで塗り替えが必要なため、雨水の浸水を防ぐためにも注意は必要です。

 

また、ひび割れやその他の異常を発見した際には、補修を行わなければなりません。
破損している部分から雨水が浸水した場合、最悪、建物の腐食に繋がる可能性があります。

 

□FRP防水のメリットとデメリットとは?

 

実際に施工する前に、FRP防水の特徴を掴んでおきたいという方は多いのではないでしょうか。
ここでは、そのメリットとデメリットについてご説明します。

 

*メリット

 

・性能の高さ
FRP防水は、防水性と耐久性の2点において、他の防水工事より優れています。
防水性の高さは、浴槽や貯水槽の防水においても活用されていることから、耐久性の高さは、施工後に重量のある物を置いたり、上を歩いたりしても問題ないことからわかります。
薬品にも強く、腐食に強い点も特徴と言えます。

 

・重さが軽量
FRP防水において使用されるFRPシートは、その軽量さが特徴です。
建物への負担の削減が見込まれることから、築年数が古い建築物においても使用されることが多いです。

 

・工期の長さ
FRP防水の最大の特徴は、その工期の短さにあります。
通常の防水工事であれば、4〜5日かかる工程が、FRP防水では1〜2日程度で済みます。
その背景には、塗膜の乾燥に優れていることが挙げられます。

 

*デメリット

 

・コストの問題
FRP防水は、性能の面では他の防水工事より優れていますが、維持費の面では他のモノより少し高くつきます。
また、5年ごとに発生する、トップコートの塗り替えがあるため、追加で維持費もかかります。

 

・施工箇所の制限
耐久性に優れている半面、FRP防水には伸縮性がないため、施工箇所が限られることになります。
特に、湿気が吸収されやすい木造建築とは相性が悪く、ひび割れを起こす原因にもなります。
また、変形量の多さが予想される広い空間や鉄の下地においても使用は不適切です。
FRP防水が、その高い性能を発揮するのは、あくまでも変形量の少ない狭い空間に限られているのです。

 

・におい
FRP防水の施工直後は、ポリエステル樹脂による独特な刺激臭が発生します。
開放的な場所であれば、刺激臭があっても問題はないかもしれませんが、ベランダの狭い空間では気をつけた方が良いでしょう。

 

 

□まとめ

 

今回は、数ある防水工事の中から、FRP防水について、その概要とメリット、デメリットをご紹介しました。
性能の面では優れているFRP防水ですが、それだけで選んでしまうと、場合によっては裏目に出ることがわかったのではないでしょうか。
施工する予定の環境に合わせた防水工事を選ぶことが大切です。
メリットのみではなく、デメリットについての知識も持つことが、最適な防水工事を行うことに繋がります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

埼玉県川越市の外壁塗装専門店、日本メンテナンス株式会社代表の大塚です。当店は地元埼玉県川越市を拠点に、これまで1,200棟以上の施工に携わってきました。お客様の中にはお住まいのメンテナンスをどう依頼したらいいのか、お悩みの方もいらっしゃると思います。そのような方でも安心してご相談いただけるよう、当店ではお見積りはもちろん、屋根や外壁の診断まですべて無料で対応しております。ぜひお気軽にご相談ください!

目次