屋根塗装で無機塗料を使用するメリットとデメリットとは?
屋根塗装で無機塗料を使用するメリットとデメリットとは?
近年話題になってきている「無機塗料」について知らないことが多いから屋根塗装に使うのをためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、無機塗料には他の塗料と比較しても非常に優れた性能を持っているので屋根塗装にとても適しています。
今回は無機塗料についてより詳しく知っていただくために、無機塗料の4つのメリットと3つのデメリットをご紹介します。
目次
□屋根塗装で無機塗料を使用するメリットとは?
1.紫外線にめっぽう強い
一般的な塗料は有機塗料と呼ばれ、柔軟性に優れる面はありますが紫外線によって劣化してしまうデメリットがありました。
しかし、無機塗料は有機物と無機物をうまく配合することで耐用年数は大幅に伸びました。
アクリルやウレタンなどの有機塗料の耐用年数が3~10年であるのに比べて無機塗料の耐用年数は20~25年と倍以上の耐用年数であることが分かります。
2.防カビ・防藻性がある
有機塗料にはカビやコケの栄養分となる有機物が含まれているため、カビやコケが繁殖して見た目が悪くなったり、根が建物を痛めることがありました。
しかし、無機塗料には含まれる有機物の量が少ないため、有機塗料に比べて防カビ・防藻性が高く見た目をより美しく、建物を保護できます。
3.汚れが流れ落ちやすい
無機塗料には水になじみやすい性質があるので、雨がふれば屋根についた鳥のフンや排気ガス、砂埃が流れ落ちやすいです。
すべての汚れが完全に落ちるわけではありませんが、表面についた汚れが洗い流されやすいので見た目を綺麗に保ってくれます。
4.優れた防火性がある
無機塗料に含まれる無機物は不燃性です。
そのため非常に燃えにくい特徴があります。
もし周辺で火事が発生したとしても、屋根が防火性に優れていると飛び火による二次災害を受けにくくなります。
□屋根塗装で無機塗料を使用するデメリットとは?
*ひび割れしやすい
有機塗料と比べて無機塗料は柔軟性に欠けています。
そのため、外壁にひびが入ると塗装にもひび割れが起こる可能性が高いです。
外壁がひび割れやすい材質の場合は無機塗料の使用は慎重に選択してください。
*ツヤがある
高級感があって光の反射が少ない光沢のない塗料をお求めの方には無機塗料は不向きです。
ツヤを消すことは不可能ではありませんが、その分無機塗料の強みである高い耐久性が失われてしまうので求める外観と機能性のバランスを考えた上で選択することをおすすめします。
*素材・箇所によっては使えない
現在の無機塗料は種類が少ないため、木製の軒裏や屋根に使用できません。
しかし、今後無機塗料の種類が増えていけば将来的に使用できる範囲が広がる可能性もあります。
□まとめ
無機塗料は紫外線や火、カビ、コケに強く汚れが落ちやすいという優れた性質を持っていますが、反対に有機塗料に比べると柔軟性が低く、使える範囲が狭いためお求めになっている外観のイメージや壁材を考慮した上で無機塗料を選択することが重要になります。