外壁のカラーシミュレーションにおける注意点と色選びにおける注意点を解説!
外壁塗装を検討しているけどどんな色を選べばいいのかよく分からず、プロに全部お任せで頼もうと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に完成した外壁を見るとイメージと違ったということがよくあります。
そのような失敗が起こらないように、今回はカラーシミュレーションと外壁の色選びにおける注意点をご紹介します。
目次
□外壁のカラーシミュレーションをする際の注意点をご紹介!
*カラーシミュレーションと出来上がりの色が違うように見える
カラーシミュレーションはパソコンやタブレットなどモニター画面を通して色を見るため、面積効果により、どうしても実際の外壁の色と見え方が変わってきます。
結果的に出来上がりの色とイメージしていた色に差異が生まれるのです。
面積効果とは明るい色は広い面積で見るほうが明るく見え、暗い色は広い面積で見るほうが暗く見えるというものです。
*質感が分かりにくい
カラーシミュレーションはモニター画面で表示するため、壁の細かい質感までは再現しきれません。
実際の壁は色だけでなくつやや素材、凹凸の具合なども外観のイメージにつながってきます。
正確に質感を掴むためには実際に試し塗りを見て確認することが重要です。
*近隣の住宅と馴染むかイメージしにくい
カラーシミュレーションは近隣の住宅の景観との相性まで見ることはできません。
色が周囲の景観になじむかどうかは外壁の見本を作って実際の家の壁に合わせて見ることをおすすめします。
□外壁の色選びで失敗しないための注意点をご紹介!
1.最終決定を任せない
色に強いこだわりがないお客様もいらっしゃいますが、おおまかなイメージだけ業者に伝えて最終決定を委ねてしまうとどうしてもイメージと違った仕上がりになる可能性があります。
同じ色の系統であっても明度や彩度が違うだけで完成したときの印象が大きく変わります。
工事が完了してしまうと後戻りできないので、最終決定の前にもう一度細かい打ち合わせをして色の認識を業者と合わせることをおすすめします。
2.景観を考慮する
あまりにも派手な原色は周囲の景観を損ねてしまう可能性があるので、原色は外壁の一部に使う考慮することをおすすめします。
さらに、近隣の住宅の色の雰囲気と合わせることで町に馴染んでまとまりのある印象が生まれます。
3.面積効果を考慮する
小さい面積で見た色と外壁の広い面積で見た色には面積効果により差が生まれます。
面積効果の特徴を意識して外壁になったら見え方がどう変わるか意識しながら色を選ぶことが重要です。
4.変色や汚れやすさを考慮する
白や黒などは汚れが目立ちやすく、原色の赤や黄色などは色褪せしやすいです。
このような性質を知らずに選んでしまうと塗装してから数年のうちに汚れや変色が目立ってきます。
5.つやを考慮する
塗料の中にはつやがあり、太陽光を反射して光ってみえることで見本より明るく見えるものがあります。
つやがあると安っぽく感じたり、眩しく感じたりします。
しかし、つや消しを使うと高級感は出ますが紫外線に弱いため塗装の劣化が進みやすいです。他にも油性塗料にはつや消しタイプがないなど選択肢も狭まります。
6.遮熱塗料と色の相性を考慮する
遮熱塗料は太陽の赤外線を反射することで室内の熱が上がりにくいようにするものです。
色の中には赤外線を吸収しやすいものがあります。
黒やグレーなどは赤外線の吸収率が高いので遮熱塗料との相性はあまり良くありません。
反対に、白やベージュ色は赤外線を反射しやすいので遮熱塗料との相性が良いです。
□まとめ
カラーシミュレーションは複数のパターンを見れる反面、出来上がりの色のイメージがずれやすい点があります。
色を選ぶときは業者に任せきりにせずに景観や面積効果、変色、汚れやすさ、つや、塗料と色の相性を考慮することが重要です。