タスペーサーの正しい取り付け位置についてご紹介します!
スレート屋根に屋根塗装を行う際の必須アイテムとして、「タスペーサー」があります。
タスペーサーは、屋根の隙間を確保するために使われるアイテムで、このタスペーサーがあるおかげで、スレート屋根が雨漏りや結露といったトラブルに見舞われることを未然防止できるのです。
そこで今回は、タスペーサーの取り扱い方について、タスペーサーの正しい取り付け位置をご紹介します。
タスペーサーに関する正しい知識を習得して、不安なく屋根塗装に臨んでください。
□タスペーサーの正しい取り付け位置とは?
まず、タスペーサーの取り付け方としては、「シングル工法」と「ダブル工法」の2種類があります。
シングル工法は、タスペーサーを屋根材1つに対して1つ入れる工法のことで、屋根材が60cm幅の場合に利用する方法です。
一方で、ダブル工法は、1つの屋根材に対してタスペーサーを2つ設置する方法で、屋根材が90cm幅の場合に使用します。
タスペーサーを取り付ける位置としては、スレート屋根の端から15cm内側に設置します。
また、屋根の角度が約17度以上の場合にのみ、取り付けることが可能なので、それ以下の場合にはタスペーサーは取り付けられません。
加えて、屋根の隙間が2〜3mmの場合のみ使用が可能で、4mm以上ある場合はタスペーサーは不要です。
これらの設置方法を守らなければ、屋根材が割れたり、タスペーサーが途中で抜けたりする可能性があるので、注意して使用しなければいけません。
□タスペーサーを使った屋根塗装の手順を紹介!
1.屋根表面の汚れを落とす
塗装の工程に入る前に、まずは高圧洗浄機で屋根のコケやカビ、古い塗膜をしっかりと落とす必要があります。
さらにこの段階で、屋根の小さな傷の補修や、板金部の調整作業も行っていきます。
2.下塗りをする
塗装する表面をしっかりと綺麗にできたら、施工部に下塗りをしていきます。
下塗りは、塗料が屋根に染み込むのを防ぐ役割に加えて、下地と中塗り塗料・上塗り塗料の密着度を高めるためにも、非常に重要な役割を果たしています。
そのため、質の高い屋根塗装を行うためには、下塗りは最も欠かせない工程の1つなのです。
3.タスペーサーを使用する
下塗りが完了したら、いよいよタスペーサーを入れる工程です。
屋根材と屋根材が重なり合っている部分に、タスペーサーを差し込んでいきます。
先程お伝えしたように、屋根材の幅が60cmなのか90cmなのかで工法が異なるので、しっかりと屋根材のサイズを確認しておくことが大切です。
4.中塗り・上塗りをして仕上げをする
タスペーサーの差し込みが完了したら、屋根を塗って仕上げる工程に入ります。
この中塗り・上塗りの工程を経て、屋根に色が入っていきます。
また、塗料の性能を最大限に発揮するためには、指定された塗布量で塗り、決められた乾燥時間を守ることが大切です。
□まとめ
タスペーサーの取り付け方には、「シングル工法」と「ダブル工法」の2種類があります。
取り付ける位置としては、屋根材の端から15cm内側のところに設置するのが正しい方法です。
タスペーサーの正しい知識を身に着けて、トラブルのない屋根塗装に臨めるようになりましょう。