コーキング材とは?防水性を高める選び方・施工の注意点

家を外壁や窓枠、屋根など、雨や風から家を守る大切な部分のコーキング。
実はこのコーキング、劣化すると雨漏りの原因になることも…。

DIYで補修を考えている方もいるかもしれません。
しかし、コーキング材の種類や選び方、施工方法を間違えると、かえって状況が悪化してしまうことも。
今回は、コーキング材、特に防水性を重視した選び方と、DIYで補修する際の注意点などを解説します。

目次

防水性を高めるコーキング材の選び方と注意点

コーキング材の種類と特徴

コーキング材には、大きく分けてアクリル系、ウレタン系、シリコン系、変成シリコン系などがあります。

アクリル系は水性で作業しやすく安価ですが、耐久性が低いのが難点です。
ウレタン系は弾力性に優れ、ひび割れの補修に向きますが、紫外線に弱いため塗装が必要です。

シリコン系は耐水性・耐熱性に優れ、水回りなどに適していますが、塗装ができないため外壁には向きません。
変成シリコン系は塗装が可能で耐久性も高く、外壁に使用されることが多い種類です。

それぞれの特性を理解し、使用する場所に合わせて適切な種類を選びましょう。

それぞれのコーキング材の適した場所

アクリル系は、室内など紫外線に当たらない場所の軽い補修に適しています。
ウレタン系は、モルタル外壁のひび割れ補修や、木材の隙間埋めなどに適しています。
シリコン系は、キッチンや浴室などの水回り、窓のガラス周りなどに適しています。
変成シリコン系は、外壁やサイディングの目地、塗装可能な箇所の補修などに適しています。

防水性を高めるためのコーキング材の選び方

防水性を重視するなら、変成シリコン系がおすすめです。
耐久性が高く、塗装も可能なため、外壁の長期的な防水に効果を発揮します。
ただし、価格はやや高めです。
使用する場所や予算に合わせて、適切なコーキング材を選びましょう。

DIYでのコーキング施工の注意点

DIYでコーキングを行う場合は、下地処理をしっかり行うことが重要です。
汚れや古いコーキング材を完全に除去し、乾燥させてから施工しましょう。
また、コーキングガンやヘラなどの適切な道具を使用し、均一に充填することが大切です。
高所作業は非常に危険ですので、無理せず、足場をしっかり確保しましょう。
もし不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

コーキング材の寿命と劣化症状のチェック方法

コーキングの寿命はどのくらい?

コーキング材の寿命は、種類や場所、気候条件などによって異なりますが、一般的には5~10年と言われています。
日当たりの良い場所や雨風の当たる場所では、劣化が早まる傾向があります。

劣化症状の見分け方

コーキング材の劣化症状としては、ヒビ割れ、肉痩せ(コーキングが痩せて薄くなる)、剥離(コーキングが剥がれる)などが挙げられます。
表面にヒビが入っていたり、コーキングと壁の間に隙間ができている場合は、劣化が進んでいるサインです。

劣化によるリスク

劣化が進むと、雨水がコーキングの隙間から浸入し、建物の内部に浸透する可能性があります。
これにより、木材の腐朽、カビの発生、雨漏りなど、様々な問題を引き起こす可能性があります。

コーキングの補修時期の判断

上記のような劣化症状が見られたら、コーキングの補修時期です。
放置すると、より大きな被害につながる可能性がありますので、早めに補修を行うことをおすすめします。

まとめ

コーキング材は、建物の防水性を保つ上で重要な役割を果たしています。
種類によって特徴や適した場所が異なるため、使用する場所に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。
特に防水性を重視する場合は、変成シリコン系がおすすめです。

DIYでの施工も可能ですが、高所作業や下地処理などには十分に注意し、不安な場合は専門業者に依頼しましょう。
コーキング材の寿命は5~10年程度なので、定期的に点検し、劣化が見られたら早めに補修を行うようにしましょう。

適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、雨漏りなどのトラブルを防ぐことができます。

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この記事を書いた人

埼玉県川越市の外壁塗装専門店、日本メンテナンス株式会社代表の大塚です。当店は地元埼玉県川越市を拠点に、これまで1,200棟以上の施工に携わってきました。お客様の中にはお住まいのメンテナンスをどう依頼したらいいのか、お悩みの方もいらっしゃると思います。そのような方でも安心してご相談いただけるよう、当店ではお見積りはもちろん、屋根や外壁の診断まですべて無料で対応しております。ぜひお気軽にご相談ください!

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