コーキング劣化のサインとは?メンテナンスについても解説
コーキング材は、外壁を構成する材料同士が密着するのを避けることが役割の1つです。
ただ、コーキング材の寿命は「5年〜10年」と比較的短いため、メンテナンスに気を払う必要があります。
ここでは、コーキングの劣化のサインと、DIYでのリスクについて詳しく解説します。
□コーキング劣化のサイン
1つ目は、肉瘦せ(にくやせ)です。
肉瘦せとは、コーキング材が本来の厚みよりも薄くなってしまった状態を指します。
これは、コーキング材に弾力を持たせる成分が外に溶け出してしまうことにより、へこんでしまっているのです。
肉瘦せは、コーキング材の寿命が近づいている最初のサインとも言えます。
そのため、この症状を早期にキャッチすることで、今後のメンテナンス計画を立てる手がかりになります。
2つ目は、ブリード現象です。
ブリード現象は、肉瘦せと同様、コーキング材から成分が溶け出すことにより起こる現象です。
この現象が起きると外壁がベタつくようになり、その結果、外壁に黒いシミができてしまう可能性があります。
この段階で特別な対処は必要ありませんが、シミが発生していると状況が変わるので注意が必要です。
3つ目は、剥離(はくり)です。
剥離は、コーキング材が外壁から取れてしまっている状態を指します。
この状態になるとコーキング材はもはや役割を果たせず、雨水が侵入するリスクが高まります。
剥離が発生した場合は早急な対処が必要になるでしょう。
4つ目は、断裂(だんれつ)です。
断裂は、コーキング材に大きな裂け目が生じている状態を指します。
この症状が出た場合、それはコーキング材が外壁の振動や伸縮に耐えられなくなっている証拠です。
ひび割れ程度であれば特に問題ありませんが、大きめの断裂が複数箇所に発生している場合、早急な対処が必要となります。
□DIYでのコーキング補修のリスク
*1. 間違った材料選び
DIYでコーキングの補修を行う場合、知識がないと間違った材料を選び、すぐにはがれてしまう可能性があります。
また、仕上がりが悪く、結局はやり直すことになりかねません。
*2. 高所作業の危険性
コーキングの補修は高所で行う場合が多く、落下のリスクがあります。
*3. いたちごっこになる
家の一部だけをDIYで補修しても、他の部分も劣化している可能性が高く、結局は全体の補修が必要になります。
専門家に一括で依頼することで、効率的なメンテナンスが可能です。
□まとめ
今回の記事では、コーキングの劣化のサインとDIYで補修するリスクについて詳しく解説しました。
家を長持ちさせるためには、これらのポイントをしっかりと把握し、適切なタイミングに専門家に依頼することが重要です。